医療連携、学校連携(学校長の裁量)で連携を行ってきましたが、今年度から、県教育委員会紹介フリースクールに認定され、不登校対応は、市から民間機関として学校に紹介されており、学校連携が可能となりました。
ようやく、私が理念として掲げてきていた、医療、教育、行政の連携体制の実現にたどり着きました。
不登校は、必ずしも学校に戻ることが正解ではありませんが、可能な限り、学校に戻る事を考えながら方向性を定めていく方が良いです。居場所づくりの概念は、現在の「学校に行けない」との問題点にクローズアップしており、将来的に、社会で生きていく力を付ける必要性まで考えている訳ではありません。
社会で生きていく中で、嫌な事も、苦しい事も、楽しくない事もたくさんあります。その耐性がない状態で社会に出たとしても、引きこもるしかない状況になるのは明白です。
精神疾患など、心に問題があるのであれば、医療と連携して、少しずつ無理のない範囲で改善を進めていき、社会に戻る練習が必要ですし、発達障害の特性があるのであれば、社会で生きていく為のルールを、個々に学んでいく必要があります。
不登校対応は、発達、心理、精神医学など、多角的な視点から考察する必要があり、答えのある状態ではありません。個々に問題点も異なりますので、慎重に紐解きながら、確実に改善に持っていく必要があります。
学習障がいや知的な問題がないのであれば、可能な限り勉強面の対応も並行して行い、進路に対しての幅を広げておく必要があるように思います。
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