学習支援で大切な事は、「勉強を嫌にさせない」に尽きると思います。
発達検査などで有意差があると、どうしても「勉強にしにくさ」が発生してしまします。
概算となり、下位検査項目を無視したと仮定した考察となりますが、
総IQが5下がると、1学年分の下の知的能力の平均だと考えて良いと思います。
90台であれば、マックス2学年分ですので、勉強時間を増やす等で何とか対応ができる部分もありますが、
80台前半だと、4学年分、70台前半だと6学年下がっている事になりますので、
中学3年生だとすれば、知的能力は小学校3~5年生の平均位です。
中学3年生の教室に、小学校中学年の子が座っていると考えると、どのような状況下は分かると思います。
何よりも、周囲の環境が、その子の状態に対して受容を行うことが大切です。
その上で、どのような力を伸ばしていくかを考える必要があります。
一部の教員だと信じたいのですが、「休み時間に勉強をさせる」「課題を大量に出す」「真っ赤に直す」
…など、「周囲の子達と同様の勉強ができるようになる≒正解」と考えている方々が居ます。
そもそも、それが上手くできるのであれば「支援が必要なのか?」との視点が欠落しています…。
車椅子の子にサッカーを強要しているのと同じだと気付いていないのでしょう。
目で見える事でしか物事を判断できないとなると、想像性がどうなのでしょうか?
おそらく、発達検査などの検査結果も読めないか、知ったかであり、分かっていないと思います。
子供たちが嫌がっているのにも気が付かないとなると、「教育的虐待ではないか?」
とさえ感じてしまう案件もあります。
「誰のための支援なのか?」を、考えられる大人が居なかった結果、
中学以降で勉強意欲が失墜し、学校に行くのも苦痛になってしまっている子達をたくさん見てきています。
大人の虚栄心や自尊心や自己満足を満たす為に行われている行為は「支援」ではありません。
そもそも、大人側がボーダーライン(目標)を決めて、子供たちに実行させる事でもありません。
その子達の状態に合わせて、勉強に対しての自信を育んでいく事が、支援のスタートだと思います。
定型発達の子達でも、勉強の意欲が無くなってしまえば、付いていけなくなります。
勉強は「やらせる」ではなく「自分からやる」に変換する必要があります。
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