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受験・テスト

高校進学校の成績不振

高校進学校の成績不振の対応を行っていますが、隠れている発達の凹凸に遭遇することも少なくないです。

発達検査を取ってみた所、総IQは100を越えているのですが、知覚推理や処理速度だけが80台のケースがよくあります。特にワーキングメモリと言われる記憶に関連する項目が高い傾向があると、中学の学習範囲は暗記で乗り切ってきたけど、高校生に入った途端に付いていけなくなった…というパターンが多い気もします。

中学と高校の学習範囲は、雲泥の差があり、特に進学校の場合は…

・授業速度が速い

・基本部分を飛ばして演習に入る

・課題量が尋常ではない

…など、課題をこなしていく事すらままならない状況が少なくありません。

IQ値には問題がないのですが、自閉症スペクトラム症(受動性)やADHDの傾向がある場合、

・計画性の弱さから学校の課題をこなしていく事ができない。

・見通しの弱さから授業や勉強よりも他の事を優先してしまう。

・客観的な自己評価が苦手

・目標が上手く定められない。

…など。様々な問題が複合的に絡まった結果として、成績不振が発生してしまっています。

厄介なパターンだと、中学までの成功体験が逆効果となってしまい、「自分はやればできる」という、虚像のプライドだけが先行していまう状況もあり、改善が困難なケースも少なくありません。

進学校で成績不振でお困りの場合、まずは、他者に客観的な評価をしてもらう必要があるように思います。少なくとも、現在の成績を生み出しているには、何かしらの要因はありますので、この点の改善からスタートしていくと上手くいくことが多いです。

上記の知覚や処理が弱い場合、文系選択をする、高校2年生以上の場合、文転をするなど、苦手よりも得意にフォーカスすることで、改善が進んでいくケースもあります。

進学校の成績不振は、「教えて貰ったら解決する」という単純な状態ではありませんので、

一刻も早く、改善に着手していく必要があるように思います。

栗田武典

栗田武典

学館-ivyの代表者。子供達が将来を考え目標の達成ができるように、精一杯の指導と対応を行います。

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